こんにちは、ITひめじです。 今回は姫路市内のお客様からお預かりした、Dell Inspiron 15 5501の修理事例をご紹介します。

こんな症状でお困りでした

お客様からのご相談内容はこちらです。

何も作業をしなかったら落ちることはないのですが、ネット、動画、エクセル等作業をしていると急に落ちます。 Windowsのイベントログに『重大な温度管理イベントのため、システムが休止状態になりました』と出ています。

アイドル時は問題ないのに、負荷がかかると急に電源が落ちる——これは典型的な**熱暴走(オーバーヒートによる強制シャットダウン)**のサインです。

分解してみると…まさかの状態

さっそく分解して内部を確認したところ、出てきたのがこちらの写真です。

① ヒートシンクのフィンが綿ぼこりでビッシリ目詰まり

風の通り道であるフィンの隙間が、綿状のホコリで完全に塞がれていました。ここまで詰まっていると、ファンがどれだけ頑張って回っても外に熱を逃がせません。

ヒートシンクのフィンを清掃後↓

② CPU側のサーマルグリスが完全に乾燥してひび割れ

CPUとヒートシンクの間を埋めるはずのグリスが、経年劣化でカチカチに乾燥し、表面がひび割れていました。これでは熱伝導がほとんど機能していない状態です。

実際にHWMonitorで温度を測定してみると、高負荷をかけてから約40分でCPUパッケージ温度が87℃、コア温度は履歴上99℃まで上昇し、まさにこのタイミングでシステムがダウンしました。

(余談ですが、モニタリングソフト上ではファン回転数が「0RPM」と表示されていたため一瞬「ファン故障か?」とも疑いましたが、これはこの機種特有のセンサー非対応によるソフト側の表示不具合で、実機のファンは正常に回転していました。数値だけを鵜呑みにせず、実機確認とあわせて判断することが大事なポイントです。)

今回実施した作業

  1. 筐体を分解し、ヒートシンクのフィンに詰まった綿ぼこりを完全除去
  2. 冷却ファンを取り外して単体清掃、内部のホコリも徹底除去
  3. 経年劣化した古いグリスを無水エタノールで完全に除去
  4. 高性能サーマルグリス「ARCTIC MX-7」で塗り直し

効果はどれくらい変わった?

作業前後で、YouTube動画を再生し続ける負荷テストを行い、温度を比較しました。

項目 作業前 作業後
CPUパッケージ温度 87.0℃ 54.0℃
コア温度(最大) 81.0℃(履歴99.0℃) 68.0℃(履歴89.0℃)
連続稼働 約40分でシャットダウン 1時間再生しても安定

パッケージ温度で30℃以上の低下という、はっきりとした結果が出ました。以前は40分も持たずに落ちていたパソコンが、1時間の連続再生でもまったく問題なく動作するようになりました。

まとめ:こんな症状に心当たりがある方はご相談ください

  • アイドル時は平気なのに、作業中や動画再生中に突然落ちる
  • ファンの音が急に大きくなることがある
  • パソコンの底面や排気口がかなり熱くなる
  • 購入から3〜5年以上経過している

これらに心当たりがある方は、内部のホコリ詰まりやグリスの劣化が原因になっている可能性が高いです。放置すると熱暴走が繰り返されるだけでなく、CPUやマザーボードの寿命を縮めることにもつながります。

姫路市・兵庫県内でパソコンの熱暴走・動作不良でお困りの方は、ぜひITひめじまでお気軽にご相談ください。